玩具として初めての日本グッドデザイン賞に選ばれた汽車つみきの、本当に初期の頃の貴重な未使用保管品です。当時新聞やTVなどメディアにもかなり取り上げられ、アメリカなどからも引き合いのあった、木のおもちゃとしては画期的な作品でした。特に宣伝はしていませんが、弊社の商品は皇室からも直接お買い求めに来られています。５０年前後経過したとても古いものですが、写真でわかる通りとても良いコンディションです。寺内定夫は、当時師事していた世界的プロダクトデザイナーの剣持勇さんから、木のおもちゃはお金にならないので、家具のデザインをやらないなら照明デザイナーになりなさいと言われ、一時期わずかな期間ですが照明デザインをやっていたことがあります。しかし、世界に誇る森林大国である日本の、素晴らしい木を使った作品を次々生み出すことができました。SDGsが叫ばれる昨今、１５番目の持続可能目標である「陸の豊かさを守ろう」にもこのような木のおもちゃは合致しています。海外産の安い木製玩具はいわば反SDGsとも呼べるものが多いです。実は日本のメーカーであっても国産の木で国内で作っている木のおもちゃは少ないのが実情です。それはとにかく高価になり利益が上がらないから。私たちはそんな中でも頑張って木のおもちゃを作り続けています。この汽車つみきはそんな、国産木製玩具の象徴とも呼べる作品です。汽車３両の全長約４８cm、高さ１５cm、幅９cm。重さ約２、１kg。北海道カツラ赤身材。クリアラッカー塗装、米蝋ワックス磨き済み。